自然に消える?!椎間板ヘルニア

NHK「今日の健康」『腰痛 徹底解説「椎間板ヘルニアの新常識」』

このなかで、ヘルニアが自然消滅する条件について説明がありました。

椎間板ヘルニアの新常識 ①多くの人は自然にヘルニアが消える

椎間板ヘルニアの多くは、何もしなくても、発症してから6か月前後に自然に消失します。
これは整形外科医の間ではかなり以前から常識になっていることですが、一般には、まだあまり知られていないかもしれません。
ただ、すべての椎間板ヘルニアが自然に消えるわけではありません。
消えやすいのは、髄核が椎間板と神経の間にある後縦[こうじゅう]じん帯を突き破っている場合です。
その場合は、免疫細胞が反応して、飛び出した髄核を食べるため、ヘルニアが自然に消えるのですが、髄核が後縦じん帯を突き破っていない場合は、免疫細胞が反応しにくいため、椎間板ヘルニアは自然に消失しにくいと考えられています。

「椎間板ヘルニアが自然に消える」というのは、以前から知っていました。
しかし、「後縦靭帯を突き破っている場合」に限られるというのは知りませんでした。

ひと昔前は、「一度なったら手術をしなければ治らない」と思われていた椎間板ヘルニア。

画像をみて、お医者さんに「あなたの場合自然に治る」といわれたら、本当にホッとしますね。
不安が減り、予後の回復も良くなると考えられます。

また、

椎間板ヘルニアの新常識 ②ヘルニアがあるだけでは症状は起こらない

最近の研究では、成人では椎間板ヘルニアを持っている人の方が、持っていない人より多いと考えられています。
ところが、椎間板ヘルニアで腰痛を起こしている人はごく一部です。
つまり、椎間板ヘルニアがあるだけでは症状は起こらないのです。
症状が現れるのは、椎間板ヘルニアにほかの要因が加わった場合です。
研究の結果わかった要因は、神経への圧迫の強さ、仕事上の満足度の低さ、そして、うつ・不安・ストレスです。
このうち、うつ・不安・ストレスなどの精神的要因は、症状を長引かせ、慢性腰痛の要因にもなります。

ということで、多くの場合、椎間板ヘルニアには手術は不要ということになります。

ただし、中には進行するタイプの椎間板ヘルニアもあります。
「この痛みやしびれは何だろう?」と悩み、不安な状態が続くことが、慢性腰痛の要因にもなり得ます。
脚のしびれや痛みが1週間以上続く場合は、1度専門医の受診をおすすめします。

また、椎間板や神経にかかる負担を軽減するには、カイロプラクティックも有効です。
筋肉・関節・神経系の機能異常の原因を評価・ケアしますので、症状の緩和はもちろん、腰痛予防にも効果的です。
ぜひ、ご活用くださいませ。


【参考HP】
●認定NPO法人 いたみ医学研究情報センター

●加茂整形外科医院

女性が知っておくべき病気 『微小血管狭心症』

先日、NHK「総合診療医ドクターG」の再放送(2017年6月7日)を観ました。
(2016年4月27日(水)第3回 患者の訴え「背中が痛む」)

最終診断は「微小血管狭心症」。

狭心症は、血流の異常によって心筋に一過性の酸素不足を来たすことで生じます。
多くの場合は、太い冠動脈の異常によるものです。

が、微小血管の異常でも狭心症が起こることがあります。

「症状はあるけれど、冠動脈の狭窄も攣縮もない」
という病態のため、特別な検査を行わないと確定診断ができないそうです。

そして、症状も「胸の痛みや圧迫感」といった典型的なものでなく、
呼吸困難感、吐き気、胃痛などの消化器症状、背部痛、顎やのど、耳の後部などへの放散痛、動悸など多彩な不定愁訴であることが多く、その持続時間も数分ではなく数時間に及ぶこともあるようです。

微小血管狭心症の原因は、動脈硬化を防ぐ作用のある女性ホルモン(エストロゲン)の減少と関連しており、更年期前後の女性は要注意!

大事なのは予防で、適度な運動と食事、大量飲酒や喫煙をしないこと、ストレスをため込まないことが有効とされています。

齢を重ねた体といかに上手に向き合っていくか?
これは私自身の課題でもありますね。

また、体の諸症状を改善するには、カイロプラクティックも有効です。
筋肉・関節・神経系の機能異常の原因を評価・ケアしますので、症状の緩和はもちろん、予防にも効果的です。
ぜひ、ご活用くださいませ。


【参考HP】
●公益財団法人 日本心臓財団
今月のトピックス「微小血管狭心症をご存じですか。」
樗木晶子(九州大学大学院医学研究院 保健学部門)

●NHK「きょうの健康」
きょうの健康Q&A「狭心症」

女性に多い悩み 尿失禁について

尿失禁について相談されることがあります。

先日、『尿失禁・骨盤臓器脱の医学的評価と治療法』というタイトルで、たけなか三島東町クリニックの竹中俊介医師のお話を聞くことができました。


まず、尿失禁は大きく2つに分類でき、第一選択の治療法も異なるということ。

● 腹圧性尿失禁 : 咳やくしゃみ、運動時に漏れる → 骨盤底筋群の運動療法

● 切迫性尿失禁  :トイレに行きたくなって、間に合わずに漏れる → 薬物療法

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状をもっている場合、「混合型尿失禁」といいます。


そして、重症になりやすい人には特徴があるそうです。

● 「高齢者」 > 「若者」

● 「肥満」 > 「やせ」

● 「小柄」 > 「高身長」

● 「多産」 > 「未経産」


重症になる前に検査・治療するのが望ましいのですが、男性に相談しにくいことも事実。

たけなか三島東町クリニックでは、金曜午前に女性医師(中島明子医師)による診察があります。

尿失禁でお悩みの方。

まずは、泌尿器科専門医に相談されることをおすすめします。

たけなか三島東町クリニック ホームページ


また、病院を受診して「診断」がつかない場合、カイロプラクティックも症状の改善に有効と考えられます。

関節や筋肉に適切な刺激を与えることで、神経を活性化し、内臓を含めた身体機能の回復にも効果が期待できます。

ぜひ、ご活用くださいませ。